健康志向の食事が注目される中、糖質制限ダイエットは多くの人々に支持されています。
その一環として、多くの食品メーカーが「糖質オフ」製品を提供しており、シリアル食品であるフルーツグラノーラにおいても、カルビーが「フルグラ糖質オフ」という商品を販売しています。
果たして「フルグラ糖質オフ」は本当にダイエットに効果的なのでしょうか?
本記事では、カルビーの通常のフルグラ(赤いパッケージ)と比べ「フルグラ糖質オフ」がダイエットに効果的なのか、利用する際の注意点を述べ、健康的なな食事選択をする際の手助けとなる情報を提供します。
フルグラはダイエット効果はあるのか
「ロカボ」ダイエットの実践で効果的な減量を実現可能
皆さんは「ロカボ」という言葉をご存じでしょうか。
ロカボでは、極端な糖質抜きではなく、おいしく楽しく適正糖質を取ることを推奨しています。
ロカボの提唱する適正糖質は、1食あたり糖質量が20g~40gです。
カルビーの通常のフルグラ(赤いパッケージ)の糖質は、1食(50g)あたり36.1gですので、適正糖質範囲内です。
「おいしく楽しく適正糖質」それがロカボです。
糖質は三大栄養素の「炭水化物」に含まれていて、血糖値を上げる原因になっています。
適正な糖質摂取を心がけることで血糖上昇を抑えることができます。ダイエットにも効果があると言われています。
食・楽・健康協会は、1食で摂取する糖質量を20~40gにするという、適正糖質を提唱しています。
ロカボとは | ロカボオフィシャルサイト (locabo.net)
ローカーボは、極端な糖質制限も含んでしまう概念ですので、食・楽・健康協会の推奨する適正糖質はそれと区別し、「ロカボ」と呼ぶことにしました。
ちなみに、今の一般的な日本人の食生活では、1日に300gくらいの糖質を摂取しています。
おにぎり2個と野菜ジュースだけで100gくらいになってしまうのです。
1食で摂取する糖質量を20g~40gにすることで期待される効果は、以下のとおりです。
- 体重の改善
- 血糖値の改善
- 高脂血症の改善
- 血圧の改善
参考:ロカボとは | ロカボオフィシャルサイト (locabo.net)
フルグラ(赤いパッケージ)は1食あたりの糖質は36.1gであるため、ダイエット効果が期待できます。
他の主食よりも糖質・カロリーが低い
フルグラは、他の主食と比べ、一食当たりの糖質、カロリーは、食パンの次に低いです。
食パンはカロリーが低いですが、バターやハムレタスなどのトッピングを付けるとフルグラよりカロリーや糖質が高くなる可能性があります。
したがって、フルグラは他の主食に比べダイエットに効果的な食品と言えます。
食品 | 一食当たりの | 糖質一食当たりのカロリー |
フルグラ(50g・加水前) (赤いパッケージ) | 31.6g | 222kcal |
白米(150g・一膳) | 35.6g | 234kcal |
食パン(60g・6枚切り1枚) | 25.3g | 149kcal |
そば(120g・一人前・生) | 58.2g | 325kcal |
うどん(120g・一人前・生) | 63.9g | 299kcal |
糖質オフのフルグラは太りやすいのか?
カルビーのフルーツグラノーラには、糖質オフの「フルグラ糖質オフ」という商品が販売されています。
糖質オフのフルグラは太りやすいと聞いたことはありませんか?
その疑問に迫りたいと思います。
「フルグラ糖質オフ」のカロリーは通常のフルグラより高い
「フルグラ糖質オフ」は、通常のフルグラより若干カロリーが高いです。
カロリーが高い理由は、フルグラ糖質オフの方が脂質が多いためです。
通常のフルグラの脂質が8.0gに対して、「フルグラ糖質オフ」は13.1gです。
糖質は1gあたり4kcalのエネルギーを持つのに対して、脂質は1gあたり9kcalのエネルギーを持ちます。
そのため、糖質が通常のフルグラの半分程度でも、カロリーが高くなります。
商品名 | (g) | 1食の目安量(kcal) | エネルギー(g) | たんぱく質(g) | 脂質(g) | 炭水化物
(赤いパッケージ) | フルグラ50 | 222 | 3.6 | 8.0 | 糖質 36.1 食物繊維 4.5 |
フルグラ 糖質オフ | 50 | 241 | 9.3 | 13.1 | 糖質 18.2 食物繊維 6.7 |
ベリー&カカオテイスト | フルグラ 糖質オフ50 | 236 | 9.2 | 12.1 | 19.3 食物繊維 6.5 | 糖質
「フルグラ糖質オフ」は太りやすいのか?
通常のフルグラ(赤いパッケージ)に比べ、「フルグラ糖質オフ」はカロリーが高いため、太りやすいと言えます。
ですが、「フルグラ糖質オフ」は通常のフルグラに比べ、1食あたり19kcal高いだけです。
食べすぎなければ気にする必要はないカロリー差です。
1食の目安量50gを守り、食べ過ぎないようにすれば通常のフルグラに比べ太りやすくなることはないでしょう。
「フルグラ糖質オフ」の糖質は、通常のフルグラの約半分であるため、
1食あたりの糖質量を20g~40gに抑えるロカボによるダイエットがやり易くなります。
フルグラは牛乳と一緒に朝食に食べる方がほとんどかと思います。
牛乳の糖質は、コップ一杯9.6gです。
通常のフルグラを牛乳と一緒に食べた場合の糖質は、
フルグラ36.1g+牛乳9.6g=45.7g
になり、40gオーバーとなります。
「フルグラ糖質オフ」を牛乳と一緒に食べた場合の糖質は、
フルグラ18.1g+牛乳9.6g=27.7g
になり、40g以下に抑えることができます。
さらに、軽くフルーツなどをトッピングしても40gオーバーすることはなさそうですね。
ロカボの考えに共感できる方は、通常のフルグラより「フルグラ糖質オフ」をオススメします。
フルグラ糖質オフを利用する際の注意点
食べすぎに注意
フルグラは美味しいので、ついつい食べすぎてしまいます。
通常のフルグラに比べカロリーが高いため、食べ過ぎには要注意です。
ゆっくりよく噛んで食べて、満腹感が得られるようにしましょう。
また、おやつとして考えるのではなく、1日の1食分の食事として食べましょう。
1日1食までとする
フルグラは大変便利な食品です。
朝食を作るのがめんどくさくて、朝食を食べていない人には是非利用して頂きたい食品です。
しかし、完全栄養食品ではありませんので、1日1食までとしましょう。
他の食事は、できるだけ沢山の種類の食材を摂ることで、食事に偏りが無いように心がけましょう。
たんぱく質を多く含む食品と食べる
フルグラはタンパク質が少し少なめ(フルグラ糖質オフ:9.3g)です。
ビタミン、ミネラルも添加されていますが、すべてを補えるものではありません。
たんぱく質を多く含む食品(牛乳、ヨーグルト、豆乳など)や野菜、果物を組み合わせましょう。
砂糖小さじ1杯2/3が含まれている
フルグラ糖質オフには、1食(50g)あたり、砂糖小さじ1杯2/3杯=5gが含まれています。
通常のフルグラは砂糖小さじ2杯=6gです。
世界保健機構(WHO)によると、大人1日あたりの砂糖の摂取量は25gまでが望ましいとされています。
フルグラ1食分で砂糖5g分を摂取していることを頭の片隅に入れておきましょう。
フルグラの商品ラインナップ
カルビーのフルグラには、様々な味の商品や機能性表示食品もあります。
フルグラ 糖質オフ
大豆たんぱくを使用し、糖質オフを実現!
グラノーラ生地は、はちみつの優しい甘さ、クラッシュアーモンドなどをトッピング
フルグラ 糖質オフ ベリー&カカオテイスト
大豆たんぱくを使用し、糖質オフを実現!
カカオの風味豊かなグラノーラに、酸味がアクセントとなるいちご、グランベリーをトッピング
フルグラ
オーツ麦、ライ麦、玄米などの穀物を焼き上げたグラノーラと甘酸っぱいフルーツがトッピングされてます。
フルーツは、いちご、りんご、パパイヤ、レーズン。
フルグラ チョコバナナ味
チョコバナナ風味のグラノーラにバナナとビスケットをトッピング
フルグラ 食後の血糖値の上昇が気になる方へ
フルグラのおいしさはそのままに、イソマルトデキストリン(食物繊維)を配合
イソマルトデキストリン(食物繊維)は食後の血糖値を穏やかにする機能があると報告されている
まとめ
ロカボの考えに共感できる人は、通常のフルグラよりも、フルグラ糖質オフを利用することをオススメします。
フルグラ糖質オフは、通常のフルグラに比べカロリーは高いですが、砂糖の含有量は少ないですし、たんぱく質、カリウムが豊富です。
糖質制限ダイエットを行いたい人にとっては、利用する価値は高いと言えるでしょう。