朝の一皿、バナナヨーグルト。そのシンプルな組み合わせには、意外なダイエット&健康効果が潜んでいます。
腸内環境の整備や代謝の活性化など、驚くべきポイントを紹介します。
あなたの朝を少しだけ特別なものにする、ちょっとした秘訣についてご案内します。
朝にバナナとヨーグルトを一緒に摂ると良い理由
なぜ朝に摂るのがよいのか?
便秘解消
朝にヨーグルトを食べる事で腸が活発になり、便通が良くなります。
日中の腸の働きも良くなり、特に便秘気味の人ほど朝に摂った方がよいです。
腹持ちが良い
夜に摂るメリットもありますが、ダイエットが目的であるならば、朝に摂るのがよいです。
ヨーグルトとバナナは、低GI(グリセミック・インデックス)食品であり、血糖値の急激な上昇を抑える効果があります。
バナナ+ヨーグルトで、糖質とたんぱく質をバランスよく摂取することができ「腹持ち」が良くなります。
間食を防ぐことにも繋がり、余計なカロリー摂取を摂らなくて済みます。
ヨーグルトのGI値は36、バナナのGI値は47です。
GI≦55の場合、低GI食品になります。
夜に睡眠を促す
バナナに含まれる必須アミノ酸の「トリプトファン」は、睡眠に関わる「セロトニン」と「メラトニン」を作るもとになる成分です。朝にバナナを摂取することで夜の睡眠を促してくれる効果があります。
必須アミノ酸は、体内で作ることができないアミノ酸です。
なぜバナナとヨーグルトの組み合わせがよいのか?
栄養素を互いに補完できる
ヨーグルトに少ない栄養素でエネルギー源となる炭水化物をバナナで補うことができます。
バナナに少ない栄養素で筋肉の材料となるたんぱく質、骨や歯の構成成分であるカルシウムをヨーグルトで補うことができます。
腸活の効果が高まる
善玉菌を含む食品であるヨーグルトは、不溶性食物繊維を含むバナナと一緒に食べることで、腸活の効果を高めることができます。
低コストで健康的なダイエットができる
バナナとヨーグルトは、安価でどこでも手に入れることができる食材です。
ダイエットは継続が大事ですので、コストを抑えることができるのは嬉しいポイントです。
調理の手間がかからない
朝は出勤の身支度などで忙しいですから、調理に手間をかけたくないですよね。
バナナヨーグルトであれば、調理不要で手軽に食べることができます。
朝バナナヨーグルトダイエットの効果
朝バナナヨーグルトダイエットとは?
朝食にバナナとヨーグルトを組み合わせて摂ることで、健康的なダイエットを促進するダイエット方法の一つです。
バナナとヨーグルトは栄養豊富な食材であり、その組み合わせによって満腹感を持続させつつ、必要な栄養素を摂取することができます。
どんな効果が期待できるの?
朝バナナヨーグルトダイエットは、ダイエット効果の他に様々な健康効果が期待できます。
腸内環境が整い、スムーズなお通じをサポート
バナナには食物繊維が豊富に含まれており、これによって腸の運動性が促進されます。食物繊維は消化過程をスムーズにし、便のかさを増やして排便を助ける役割を果たします。
一方、ヨーグルトには乳酸菌やビフィズス菌といった善玉菌が豊富に含まれており、これらの菌が腸内環境を整える手助けをします。腸内環境が健康的に整うことで、免疫機能が向上し、体内のバランスが良くなります。
代謝活性化で体脂肪が減少
腸内環境が整うと、老廃物がスムーズに排出されるため、体内の細胞が活発に働くことが期待されます。
それにより、基礎代謝が向上し、痩せやすい体質になると考えれれています。
朝の血糖値の急上昇を予防
バナナとヨーグルトは、低GI値の食品で、食後の血糖値の上昇を穏やかにします。
朝バナナヨーグルトダイエットによって血糖値の急激な変動を抑えることで、食後の満腹感を長く維持し、無駄なカロリー摂取を控えることができます。
肌荒れの予防
バナナには多くのビタミンB6が含まれています。バナナ(可食部)100gあたり、0.38mgです。
ビタミンB6には肌のターンオーバーを促す作用があり、肌荒れの予防に役立ちます。
実際、ニキビ治療薬や肌荒れの薬としても用いられています。
高血圧やむくみの解消
バナナには多くのカリウムが含まれています。バナナ(可食部)100gあたり、360mgです。
このカリウムは、カリウムにはナトリウム(塩分)を排泄する役割があり、高血圧やむくみの解消の効果が期待できます。
骨粗鬆症の予防
ヨーグルトには多くのカルシウムが含まれています。
カルシウムは骨の構成成分として体を支え、骨粗鬆症の予防になります。
朝バナナヨーグルトの食べ方
食べ方
ヨーグルトとバナナをそのままの状態で食べる
手軽で手間がかからないです。
- バナナをカットする。
- バナナをヨーグルトに混ぜるか、上にのせる。
スムージーにする
- バナナをスライスします。熟したバナナを使用すると甘みが増し、スムージーになめらかな質感が出ます。
- ミキサーにバナナ、プレーンヨーグルト、牛乳またはハチミツを入れます。
- ミキサーでよく混ぜます。
ホットヨーグルトにする
ヨーグルトを温めることで、乳酸菌やカルシウムの吸収率がアップします。
- バナナをスライスします。熟したバナナを使用すると、甘みが増して美味しく仕上がります。
- 電子レンジでヨーグルトを温めます。温め時間の目安は、プレーンヨーグルト100gで40秒程度。
- 温めたヨーグルトにバナナを加え、よく混ぜます。
ホットヨーグルトバナナは、寒い季節に温まりたい時にオススメです。
量
バナナは1本程度(可食部100g位)が適切です。
ヨーグルトは、100g~200g程度が適切です。
プレーンヨーグルト、低脂肪や無脂肪のヨーグルトを選びましょう。
トッピング
バナナヨーグルトを単独で食べるだけでなく、食物繊維やタンパク質を含むナッツやシリアルを加えて食べることで、食事のバランスが良くなります。
バナナには食物繊維、ヨーグルトにはタンパク質が含まれますが、少し少なめです。
ご自身のダイエット目標に応じて、ナッツやシリアルで補うのがオススメです。
これによって満腹感が持続し、無駄な間食を減少させる効果が期待されます。
バナナとヨーグルトの栄養価
最後に、バナナとヨーグルトに含まれる主な栄養成分を見てみましょう。
バナナの栄養成分
バナナには糖質、カリウム、ビタミンB6が豊富に含まれています。
- 糖質は体内でブドウ糖(グルコース)に分解され、エネルギーの主要な供給源となります。筋肉の収縮や臓器の機能維持など、日常的な活動に必要なエネルギーを供給します
- カリウムは細胞内液に多く存在し、細胞外液のナトリウムとバランスを保って体液の浸透圧を調整する、血圧の上昇を抑えるなどの役割があります。
- ビタミンB6は、たんぱく質の代謝に深くかかわります。皮膚や歯を作り、成長を促進する働きがあります。
糖質と食物繊維を合わせたものを炭水化物と言います。
バナナの栄養成分(可食部100gあたり)
成分名 | 値 |
エネルギー | 93kcal |
水分 | 75.4g |
たんぱく質 | 1.1g |
脂質 | 0.2g |
炭水化物 | 22.5g |
食物繊維 | 1.1g |
カリウム | 360mg |
カルシウム | 6mg |
マグネシウム | 32mg |
リン | 27mg |
鉄 | 0.3mg |
ビタミンA(β-カロテン) | 42μg |
ビタミンB1 | 0.05mg |
ビタミンB2 | 0.04mg |
ビタミンB6 | 0.38mg |
ナイアシン | 0.7mg |
葉酸 | 26μg |
ビタミンC | 16mg |
ヨーグルトの栄養成分
ヨーグルトには、カルシウムとたんぱく質が豊富に含まれています。
- カルシウムは骨や歯の構成成分として体を支える、精神を安定させる、血を固めて出血を防ぐ、筋肉運動などに重要な働きをします。
- たんぱく質は、骨や筋肉・血液・酵素・ホルモン・免疫抗体などになる栄養素です。
プレーンヨーグルト(全脂無糖)の100gあたりの栄養成分
成分名 | 値 |
エネルギー | 56kcal |
水分 | 87.7g |
たんぱく質 | 3.6g |
脂質 | 3.0g |
炭水化物 | 4.9g |
食物繊維 | (0)g |
ナトリウム | 48mg |
カリウム | 170mg |
カルシウム | 120mg |
マグネシウム | 12mg |
リン | 100mg |
鉄 | Tr |
ビタミンA(β-カロテン) | 3μg |
ビタミンB1 | 0.04mg |
ビタミンB2 | 0.14mg |
ビタミンB6 | 0.04mg |
ナイアシン | 0.1mg |
葉酸 | 11μg |
ビタミンC | 1mg |
まとめ
朝にバナナヨーグルトを摂ることで、ダイエットと健康に多くのメリットがあります。
腸内環境の整備、基礎代謝の向上や体脂肪の減少、血糖値の安定など、2品だけでバランスの取れた栄養が体全体に良い影響をもたらします。
これにより、朝のバナナヨーグルトは、健康的な生活と理想的な体重をサポートする強力な味方となるでしょう。